【論文メモ】回リハ病棟に入院した重度片麻痺患者の年齢が経過に及ぼす影響

こんにちわ、彷徨うPTです。今回は「回復期リハビリテーション病棟に入院した脳卒中重度片麻痺患者の年齢が臨床経過に及ぼす影響」の要約と僕の考察をまとめました。

今回読んだ文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/30/6/30_987/_article/-char/ja/

目的

回リハ病棟入院時の年齢が臨床経過に及ぼす影響を検討した。

対象

入院時下肢Brunnstorom Recovery Stage(BRS)Ⅱ以下の重度片麻痺で初発脳卒中患者46名

方法

年齢が65歳未満を非高齢者群、65歳以上を高齢者群に分類

患者背景,認知機能,神経症候,運動機能,移動能力,ADL能力,リハ効率をそれぞれ入院時と退院時で評価し検討。

患者背景

年齢,性別,原因疾患,麻痺側,発症から回リハ病棟入院までの日数,1日あたりのPT単位数,在院日数,転帰先

〇認知機能

MMSE

〇神経症候

Japan Stroke Scale(JSS),BRS

〇運動機能

Trunk Control Test(TCT),非麻痺側伸展筋力(kg)/体重(kg)比

〇移動能力

Functional Ambulation Category(FAC)

〇ADL能力

FIM

リハ効率

FIM効率(退院時FIM̠̠-入院時FIM)

結果

今回の研究結果からは以下の2つの結果が挙げられていました。

①退院時TCT,FAC,FIM,FIM効率は高齢者群に比べて非高齢者群が有意に高かった。

②高齢者群は非高齢者群に比べ、退院時の歩行能力,ADL能力の改善度が低かったが、入院期間や転帰先に差がなかった。

②の要因として以下のことが挙げられていました。

今回対象となった施設では、退院時に中等度以上の運動麻痺が残存すると予測される症例に対し、患者の症状理解や介護技術の習得を目的に積極的な家族指導を行っていることが要因の1つであると考えられる。

結果として、入院時に「認知機能」「神経症候」「運動機能」「ADL能力」が同様で、同一のリハプログラムを実施しても、年齢によって「体幹機能」「歩行能力」「ADL能力」の改善度に差があることが明らかになった。

まとめ

今回の論文の内容から僕が思うことは

高次脳機能障害の患者の場合は臨床経過はどうなるのだろうか。

今回の研究では、高次脳機能障害の患者を対象としているのか具体的に記されていなかった。しかし、重度片麻痺患者なら高次脳機能障害を患っている場合が多い。また論文の内容に「STでは失語症のリハビリを実施した」と記されていた。

実際、高次脳機能障害があるかないかで臨床経過も大きく変わってくると思われる。

僕自身、高次脳機能障害の患者のADLを改善できないか考えたが、まだわからないままだ。

今後、高次脳機能障害を改善する方法も出てくると思うし、僕自身もリハビリで出来ることはないか知りたいものだ。

今回はこの論文を読んで以上のようなことを思いました。みなさんの意見も聞かしていただければ幸いです。

それでは、今回はこれで終了です。最後まで読んでいただきありがとうございました。