介護老人保健施設ってどんなどころ?

こんにちわ、リハビジョン(彷徨うPT @samayouPT)です。

今回は介護老人保健施設とはどんなところかについて話していきます。

僕は元々回復期病棟に務めていましたが、現在は異動のため介護老人保健施設に務めています。現時点(2020/9/16時点)で介護老人保健施設に務めて3ヵ月程になります。まだ3ヵ月ではありますが病院で働いていた時とリハビリの内容や施設形態など違う点が多々あり勉強になっています。また、病院から送られてくるサマリーの内容が必要な内容が書かれていないことがありました。その為、病院で働いているセラピスト向けに介護老人保健施設とはどんなところかについて話させてもらいます。介護老人保健施設についてあまり知らない人は是非参考にしていただければと思います。

 

そもそも介護保険とは?

介護老人保健施設は介護保険サービスで利用できる施設になります。その為、介護老人保健施設について話す前に簡単に介護保険について話します。

 

介護保険

介護が必要な方に対して社会全体で支えることを目的としており、保険適用のサービスに対して費用を給付してくれる制度

 

因みに、介護保険適用のサービスとは…

①居住介護支援

②居宅サービス

③施設サービス

④住宅改修

⑤福祉用具に関するサービス

⑥地域密着型サービス

この6つがあります。

 

今回お話しする介護老人保健施設は施設サービスに入ります。

 

下記の記事ではより詳しく介護保険の概要や制度が導入された経緯について書いているので一緒に読んでいただくと介護保険についてより理解が深まると思います。

介護保険制度の概要

こんちにわ、彷徨うPTです。今回は介護保険制度の基本的な概要についてまとめました。 病院に勤めていると退院支援の際に、あまり介護保険の利用方法を気にしていないことが多いと思います。ですが、患者さんを本当の意味で社会復帰させるためには機能改善のみでなく、介護保険などの制度についても理解する必要があります。 なので、簡単に復習する感じで見ていただければと思います。 …

介護保険制度導入の流れ

こんにちわ、彷徨うPTです。今回は介護保険制度が導入されるまでの経緯や今までの介護に対する社会の考え方について、簡単にまとめました。 現在は、介護に対して社会的に注目されており、地域包括ケアシステムなど社会全体で介護する状態になっていますが、 1950年代までは、家族の仕事とされていました。 なので、介護は自宅で行い、それぞれの家族の問題とされていました。 …

介護老人保健施設の概要

それでは介護老人保健施設の基本的な概要についてお話していきます。

厚生労働省では介護老人保健施設の定義、基本方針について以下のように書かれています。

定義

要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。

(介護保険法第8条第28項)

 

基本方針

施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者がその有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるようにすることとともに、その者の居宅における生活への復帰を目指すものでなければならない。

参考:介護老人保健施設(参考資料)より

色々と書かれていますが要するに要介護者が在宅復帰を目指す施設になります。

 

介護老人保健施設の類型

介護老人保健施設の中には超強化型強化型加算型基本型その他型の5つに分類されています。

これらは、在宅復帰率や在宅支援機能が高いかを評価して分けており、超強化型が最も高い類型になります。

評価が高い施設ほど1週間に行えるリハビリの頻度などを多くすることが出来るなど、様々な違いがあります。その為、もし担当患者を介護老人保健施設に入所させることがある場合は、その施設がどの類型に当てはまるか調べてみてもいいかもしれません。

評価の仕方は以下10項目のポイントの合計(最高値:90)から分類されます。この合計ポイントの高い施設ほど在宅復帰や在宅支援機能が高いと評価されます。

①在宅復帰率
②ベッド回転率
③入所前後訪問指導割合
④退所前後訪問指導割合
⑤居宅サービスの実施数
⑥リハ専門職の配置割合
⑦支援相談員の配置割合
⑧要介護4又は5の割合
⑨喀痰吸引の実施割合
⑩経管栄養の実施割合

 

その他の介護保険施設との違い

介護保険施設は介護老人保健施設以外に「介護療養型医療施設」「特別養護老人ホーム」「認知症高齢者グループホーム」「特定施設(有料老人ホームやケアハウス等)」があります。

最後に、それぞれの特徴について話していきます。

 

介護療養型医療施設

重医療・要介護高齢者の長期療養施設

 

特別養護老人ホーム

要介護高齢者のための生活施設

 

認知症養高齢者グループホーム

認知症高齢者のための共同生活住居

 

特定施設(有料老人ホーム、ケアハウス等)

要介護高齢者も含めた高齢者のための生活施設

どれもそれぞれの特徴はありますが、介護老人保健施設との大きな違いは、今説明した施設はその施設で生活することが目的としています。介護老人保健施設は在宅復帰を目指しているためそこでの違いはあります。

 

まとめ

今回は介護老人保健ってどんなところかについてお話しさせてもらいました。

病院でリハビリを行い、退院支援を行う際にカンファレンスでなんとなくケアマネや医師などの意見に合わせて退院先を決めている方もいたのではないでしょうか。

リハビリは退院後の生活をゴールに設定しているはずですので、機能改善に着目することも大切なことではありますが、退院してからその方がどんな生活をされるのか、どんな介護保険サービスを利用されるのかも考える必要があると思います。

なので、少しでも退院支援について考えるきっかけになっていただければ幸いです。

それでは今回はこれで終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。