こんにちわ、彷徨うPT(@samayouPT)です。
今回は前回の記事の続き、『社会参加についてディスカッション【ろじウラのPT版】』の続きを書いていきます。
ということでICFにおいての「参加」の項目について彷徨うPTの考えを書いていこうと思います。
そして最後に「参加」のその先についても少し書かしてもらいます。
あくまで僕自身の一個人の意見ですので、参考程度に読んでいただけると幸いです。
前回の記事のろじウラのPT(@roziuranoPT)の参加に対する考え方も一緒に読んでいただくとより面白く今回の記事が読めると思いますので、ぜひ読んでみてください!
社会参加についてディスカッション【ろじウラのPT版】
お疲れ様です。 ろじウラのPT(@roziuranoPT)です。 今回は、ICFの参加に対して考えていきたいと思います。 次回は彷徨うPT( @samayouPT)が社会参加についての考えを述べます。 因みに参加の定義は 家事や社会生活での役割を果たすこと 参照:標準理学療法学・作業療法学 老年学 第4版 ICFの参加って人によって見解はまちまちだと思います。 …
家事や社会生活での役割を果たすこと
参照:標準理学療法学・作業療法学 老年学 第4版
と書かれています。
この定義から「参加」とは社会復帰に必要な項目だと考えています。
つまり、ゴールに近い内容にもなってくるのかなと思っています。
その為、対象の患者さんや利用者さんが社会復帰する際にどういったことが必要になってくるのか、その人の生活背景に合わせることが重要になってくると思います。
学生の頃や、新人の頃は「参加」の項目に『自宅復帰』などを書いてしまいがちだと思います。
僕自身も、とりあえず自宅復帰と考えていた時期はありました…笑
ここからは具体的な内容の考え方について説明していきます。
具体的な「参加」の内容とは?
それでは、「参加」の項目を具体的に考える方法についてですが、ズバリどれだけその方の生活背景と問題点を繋げられているかが重要になってきます!
例を交えて説明していきます。
※分かりやすく説明するために、細かい問題点は今回省かせてもらいます。
大腿骨頚部骨折の70代の男性が回復期に入院されたとします。
心身機能・身体機能の問題点として「患側の殿筋群の筋力低下」や「術創部の疼痛」、「股関節伸展制限」、「患側下肢の感覚障害」などを認めており、
活動の問題点として「立位保持困難」や「歩行障害」を認めていたとします。その為、問題点をまとめると以下のようになります。
ここから次に「参加」について考えます。
●独居
●自宅はマンション
●自宅内は上がり框などの段差はほとんどなし。
●手すりは設置されていない。
●家事は全部自分で行っている
●外出する機会は「買い物」「月1回通っている病院への通院」
●買い物は自宅から200m先のスーパーに週2回、通院先の病院は自宅から500m先にある
ここから、現在の身体機能の問題点と繋げて自宅に帰れるか1つ1つ考えていきます。
まず、現在の身体機能や疾患から予後予測を行い、どれだけ身体機能が回復していくかを考えていきます。
仮に、退院までに「屋内独歩・屋外杖歩行獲得可能」、「家事動作獲得可能」とします。

