新人必見!?リハビリ中の負荷量設定 その1

こんにちわ、彷徨うPT(@samayouPT)です。

みなさんはリハビリ中の患者さんや利用者さんに対しての負荷量設定で気をつけていることはありますか?

リスク管理の面でとても大切なことだと思いますので、誰しもが意識はしていると思います。

僕自身、既往歴や血液データ、栄養面などから負荷量や難易度設定を行ってリハビリをしています。

それに加えて、リスク管理以外でも気をつけていることがあります。

今回は負荷量設定や難易度設定をする際に意識していることについて書いていきます。

また、そのうえで患者さんや利用者さんにどのように関わってリハビリを実施しているのかも書いていきます。

なので、リスク管理は出来ている前提で話を進めさせていただきます。

本人のリハビリ意欲と動作レベルに合わせる

基本的には動作レベルに合わせて負荷量や難易度設定を行いたいのですが、

それに加えてリハビリの意欲がどれだけあるかも意識しています。

健常者を例に説明します。

例えば、運動意欲が高い人と運動意欲が低い人がいたとします。

同じレベルの身体機能でも運動意欲が低いと難しい運動をしようとすると気持ちが滅入ってしまいます。

逆に運動意欲が高いと多少難しい運動をしても継続しやすいと思います。

学生の時に運動部だった人は分かりやすいと思いますが、部内に運動意欲が高い人がいると練習もハードになりやすくなりますし、

運動意欲が低く、なんとなく運動部に入った人はそのうち部活を辞めてしまうことがあると思います。

 

 

これはリハビリ中の患者さんや利用者さんに対しても同じことが言えると思います。

リハビリに意欲的な人は、難易度の高い内容や負荷量を上げてもへこたれにくいと思います。

しかし、そもそもやる気がない方だとリハビリ拒否に繋がる恐れがあります。

その為、リハビリを行う前にその方の性格やホープからどこまでの難易度ならリハビリすることが可能かを吟味する必要があります。

リハビリで必要な身体機能や動作を獲得することは重要ですが、リハビリを続できなければ意味がありません。

継続してリハビリがどうやったら介入できるか負荷量や難易度設定から考え直すことは重要になってきます。

 

関わり方で意識していることはなにか

本人のリハビリの意欲に合わせて難易度や負荷量を設定していると言いましたが、やる気がない人に対していつまでも低負荷でのリハビリを継続していても意味がありません。

導入部分では本人に合わせることはとても大事になってきますが最終的にはニードやゴールを達成する必要があります。

そこで、僕が実際に臨床で行っている関わり方を1つ紹介します。

それは「環境調整・賞賛・成功体験を積む」ことです。

これは、応用行動分析学におけるABC分析からヒントをもらいました。

このABC分析とは、

その行動が引き起こされている原因を周りの環境からの刺激によるものか行動した結果からの反応によるものかが原因であるという考え方です。

参考:応用行動分析学をはじめ 応用行動分析学をはじめよう:発達支援と問題解決の基礎

 

 

 

 

 

運動意欲がない人を例にABC分析を行ってみます。

杖歩行レベル可能な方に対して独歩の歩行練習を行ったとします。

その上で運動意欲が低い理由に、ABC分析をすると以下のような問題点が挙がってきたとします。

 

 

ここから練習方法・難易度設定の見直し、具体的な指示動作が必要だと考えます。

また、歩行練習を行い、膝折れ・骨盤swayによる失敗経験や上達しないことも原因になると思います。

その上で練習方法と難易度設定を行います。すると以下のように変化がありました。

 

 

これにより、リハビリの意欲が向上し難易度や負荷量の設定がしやすくなると思います。

ここで重要なのは2つあります。

それは「運動意欲が低いのは本人以外に原因があると考えること」「練習後すぐに賞賛すること」です。

これにより、本人を責めることなく、成功体験を積みやすくなるからです。結果、運動に対する意欲も変化しやすくなると思います。

リハビリ意欲が低い人はなにかしら過去の経験やリハビリをしたことによる失敗経験が影響していることが大きいことがあります。

その為、本人を理解しつつ成功体験を積ませることで、リハビリ意欲が少しずつ上がってくると思います。

まとめ
今回は、リハビリ中の負荷量や難易度設定について意識していることやそれに対する関わり方について書かしていただきました。
リスク管理はリハビリする前に意識しなくてはいけないことですが、相手のリハビリに対する意欲を理解することもニードやゴール達成には、とても大事な内容になっていきます。
その為、相手の意欲を引き出すために、相手の問題点のみならず、相手以外の周囲の環境にも問題点はないか意識してみてください。リハビリの効果をより上げることに繋がると思います。
今回の内容が、少しでも患者さんや利用者さんとの関わり方の参考になれば幸いです。
それでは今回はこれで終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。