実用的な歩行獲得 ~歩行予備能の重要性~

こんにちわ、彷徨うPT(@samayouPT)です。

PTがリハビリする上で歩行に着目することはとても多いと思います。その際に、この人は歩行を自立にしても問題ないか、実用的な歩行は獲得出来ているのか悩むことって多いと思います。

そんな時に様々な評価や経過、予後予測から判断していくと思います。

セラピストA
充分な筋力は獲得出来ているかな…,持久力はどれくらいあるのかな…

今回はその中でも、歩行予備能について着目して自立獲得しているか判断する方法について書こうと思います。

 

 

歩行予備能とは?

まず、歩行予備能とはなにかを説明しようと思います。

これは歩行する上でどれだけ余力があるかということです。

 

健常者が日常生活を送る中で起立やトイレ、入浴などすべての動作において、常に最大限の力を使って体を動かしてはいないと思います。

努力性はほとんどなく、余力を残した状態で全ての動作を行っていると思います。

 

歩行に関しても日常生活を送る上で、歩行開始時から最大限の力を使って歩行している方っていないと思います。もしそのような生活を送っている方がいれば、一時的には歩行可能かもしれませんが、持続的に移動することが困難であり実用的な歩行とは言えません。

 

その為、歩行自立にする上でこの歩行予備能を評価することで、どれだけ最大限の力を使用せずに歩行しているか、自立可能な実用的な歩行になっているか判断しやすくなります。

 

 

歩行予備能を評価する方法とは?

歩行予備能について評価している文献は様々あります。その中ではTUG(Timed Up and Go Test)を用いて評価している文献がとても多くあります。

 

TUGの最大速度に対する快適速度と最大速度の差の割合を算出することで評価します。

 

●TUGから歩行予備能を算出する方法

 

{(TUGcom-TUGmax)/TUGmax}×100/TUGmax

TUGcom:快適速度,TUGmax:最大速度

 

 

 

研究対象者によってカットオフ値は様々あるので、文献を調べてみて担当の患者さんや利用者さんに当てはまる研究からカットオフ値をぜひ参考にしてみてください。

 

文献を2つ載せておくので、気になった方はぜひ読んでみてください。

歩行自立を判断する指標としての歩行予備能  ー回復期脳卒中患者を対象としてー 

地域在住高齢者における応用歩行予備能の有用性と生活機能との関連

 

 

まとめ

今回は、歩行自立を獲得する上で歩行予備能について書かしていただきました。

 

日常生活で歩行動作を獲得する上で筋力や歩容などもとても大切ですが、実用的な歩行を獲得出来ているかは特に大切になってきます。

もちろん綺麗な歩容で移動できることは二次的な障害に繋がりにくくなりますが、日常生活が送れていないと元も子もありません。

 

今回の内容が、日々の臨床で担当の患者さんや利用者さんが実用的な歩行が獲得出来ているか判断する一助になっていただければ幸いです。

 

それでは今回はこれで終わります。最後まで読んでいただきありがとうございました。