お疲れ様です。ろじウラのPT(@roziuranoPT)です。
今回は、予後予測についての考え方を書きたいと思います。
予後予測を皆さんは、なにに気をつけて立てていますか?
今回の内容は文献等の考えかたではなく、予後予測をする上での最も大事だと思っている事について書きたいと思います。
文献やエビデンスを使った内容は彷徨うPT(@samayouPT)が書いてくれると思います。
さて、いきなりですがこの症例の予後予測をしてみてください。
ベッドで臥床で回復期へ転院
起居全介助、寝返り全介助、移乗全介助、座位保持支持物使用で見守り
立位困難、食事ベッド臥位、排泄オムツ、下肢MMT2、上肢MMT5、
下肢深部表在軽度鈍磨
この方が自宅退院すると考えた時の移動手段は何にしますか?
1~4番で選んでみてください。
さて何番を選びましたか?
その選んだ移動手段が、この方の予後になります。
なにが言いたいかと言うと、
セラピストが決めた予後以上は良くならないと言うことです。
例えば、高校野球。
甲子園を目指して練習しているチームと、県大会1回戦突破を目指しているチームの練習量、練習内容って同じですか?
絶対に違うと思います。
リハビリでも同様です。
独歩を目指して練習している患者さんとセラピスト
歩けないから、車椅子でいいやと思って練習している患者さんとセラピスト
どちらが、リハビリの質や量がいいと思いますか?
確実に前者だと思います。
リハビリの質や量は予後予測によって変わってくるのです。
なので、セラピストが予後予測を勝手に低く見積もると、それ以上の回復はまずないと思います。
患者さんのモチベーションもそうです。
セラピストやドクターが「もう歩けません。車椅子で自宅に帰れるように調整しましょう。」
と言われると、どうですか。リハビリ頑張ろう!!って気になりますか?
まぁならないと思います。
部活でもそうです。
コーチがどうせ勝てないから帰ろ。と言うと、練習する気になれますか?
そんなコーチより、絶対優勝するぞ。練習頑張れよ。悩んだらなんでも聞けよ!って尻を叩いてくれるコーチの方が、頑張る気になりませんか?
去年優勝した高校は、夜の練習なし。学生が各自、苦手な課題を見つけ自主的にトレーニングをしていたみたいです。
チームでの目標が明確になると、自主トレにも積極的に取り組んでくれます。
リハビリでも同様です!
セラピストが頑張るぞ!って感じで行くと、患者さんのモチベーションも上がり自然と自主トレをしてくれたり、リハビリを集中して取り組んでくれます。
その中でも患者さんとの目標共有をすることで俄然頑張ってくれます。
先ほど症例に挙げた方もそうです。
臥位で出来る練習から積極的に取り組んでくれて、独歩で帰宅しました。
たまに病院にも顔を出してくれます!
この症例を通して今回の予後予測について学ばせてもらいました。
僕の予後予測としては、何としても歩行獲得。を患者さんと共有して目標に掲げました。
先輩からは、無理でしょ。と言われながらも。。。
まとめると
セラピストが決めた予後予測以上の効果は期待できない。
勝手に低く予後を見積もるな。
この事を大事に僕は考えています。
僕が患者になった時に、歩くの無理とか言われるのが無理。
勝手に人の人生を決めつけるなと思いますし。
以上で終わり。