【論文メモ】回復期脳卒中患者の歩行自立予測

こんにちわ、彷徨うPTです。今回は「回復期脳卒中患者の歩行自立予測-信号検出分析による臨床応用を目指した検討-」の要約と僕の考察をまとめました。

今回読んだ文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/33/1/33_145/_article/-char/ja/

目的

回復期に入院中の脳卒中患者が、3か月後に病棟内独歩自立に至るかどうかを予測するために、回復期リハ病棟入院時情報から予測チャートを作成。

対象

船橋市立リハビリテーション病院の回リハ病棟に入院していた初発脳卒中患者251名

男性148名、女性103名、年齢68.4±11.1歳

方法

入院時の身体機能、認知機能、基本動作自立度、バランス能力、日常生活自立度から入院3か月後の歩行自立を予測。

なお、FIMの「歩行」の項目が6点以上の者を歩行自立と判定。

〇基本情報

性別、当院入院時点での年齢,疾患名,病巣側,発症から当院入院までの日数

〇評価項目

基本動作:起居、座位保持、立ち上がり、立位保持の介助の有無

身体機能:下肢Brunnstrom Stage Scale(BRS),協調性障害の有無,
               Functional Balance Scale(FBS)

認知機能:MMSE,レーブン色彩マトリックス検査(失語症患者のみ)

結果

回リハ病棟入院時に「FBS」「起居動作の介助の有無」「認知機能低下の有無」を評価し、それらを組み合わせて判断することが、入院時3ヵ月後の歩行自立の予測に有効である。

論文内では歩行自立可能かをフローチャート式に表記されており、

・FBS13点以上のグループ

・FBS13点未満だが、起居動作に介助不要のグループ

・FBS13点未満、起居動作介助が必要だが、認知機能低下なしのグループ

において、入院から3か月後に歩行自立が可能とされていました。

 

まとめ

今回の論文の内容から僕が思うことは

①介助量の違いがに歩行自立に影響することを知った。

②改めて認知機能の重要性を考えさせられた。

①元々の介助量の違いによって、その人の自立度は変わってくるとは思うが、それは身体機能面や認知機能面から踏まえての話だと思っていた。しかし、今回の論文の内容では起居動作の介助量からでも歩行自立が予後予測の判断材料になるという。
なぜ起居動作なのだろう…歩行に関与する動作があるのか…少し気になるところではある。

②認知機能が自立度に影響するのは僕自身働いていて思っていた。同じ身体機能でも認知機能が低下していることで、自立出来ていない患者はよく見る。
確かに認知機能低下による転倒のリスクが高くなるのはわかるが、同じ立場になったときに自分が自由に動けないというのはあまりにもかわいそうなところではある。
どうにか自立に繋げる方法はないか。

今回はこの論文を読んで以上のようなこと思いました。みなさんの意見も聞かしていただければ幸いです。

それでは、今回はこれで終了です。最後まで読んでいただきありがとうございました。